宇都宮のホルン教室 講師の菊池美香です。5月25日(土)に、日光市 今市中学校にて開催された 吹奏楽連盟 上都賀支部主催の実技講習会へ、講師として参加させていただきました。ホルン担当ということで、当日はその支部内の小学生から高校生まで、午前と午後に分かれて15名の生徒さんたちが参加してくれました。学校が違えば先生も違う、使用している教材も違う、そもそも育った環境が全員違う、ということで私は必ず最初に、使っている楽器の種類や楽譜の読み方を確認するところから始めます。今回参加してくれたみなさんの使用していた楽器は以下のとおりです・Fシングルホルン・フルダブルホルン(押しB♭)・アルトホルンたまたま、「B♭シングルホルン」と「フルダブルホルン(押しF)」はいませんでしたが、「アルトホルン」はいました。それから、記譜のドの音を「ド」と読む学校と「F」と読む学校がありましたが、B♭読みをする子はいませんでした。この実技講習会は色々な地域で何度かお世話になっており、かなり昔から行われてきていると思うので、アルトホルンさんがいることも想定して、楽器は2種類持参しておきました。それから教材も、それぞれ使用している教本が違うだろうと思い、自作の教材を複数用意しました。案の定、学校によって使用する教材も楽器の種類も違ったので、市販品で済まさずに用意して正解でした。せっかく同じ時間、同じ場所で同じ講師から同じ講習を受けにきてくれたので、記念に参加者全員で「ふるさと」を合奏してもらいました。アルトホルン用に読み替えた譜面も用意して、色々な種類の楽器があるだろうと想定し運指も3種類記載しておきました。今回お渡しした基礎の楽譜とふるさとの楽譜はみなさんにお持ち帰りいただき、アルトホルンの部分をサックスさんに吹いてもらうこともできますよとお伝えし、喜んでもらえたので良かったです。この実技講習会というイベントはとても良い機会だと思います。今回参加させていただき、私も学びになることがたくさんありました。そして参加させていただく度に疑問に感じていることが1点。大変失礼ながら、ホルンの先生で、アルトホルンを教えられる先生が他にどれくらいいらっしゃるのかなと思っています。私は長年ブラスバンドに関わり、僭越ながらブラスバンド指導者協会にも所属させていただいておりますが、ブラスバンド以外でアルトホルンという楽器を使うことがないので、もしかしたらアルトホルンという楽器を生で見ることも初めてという先生方も中にはいらっしゃるのではないかと思っています。ちなみに管の調整が違うのでホルンとアルトホルンを一緒に演奏するとドの音出してね では、同じ音が出ません。もちろん運指も違います。おそらく生徒さんに音を出してもらえば、管の調整や運指はある程度察しがつくのかなとも思いますが、始めたばかりで運指も分からない、音も上手に出せないというお子さんも中にはいらっしゃると思いますので、講師側が色々な楽器に触れて勉強する、少なくとも想定される楽器なら所有して練習・模範演奏をするくらいの先生がいらっしゃると、もっともっと音楽教育が発展するのではないかな~なんて思います。ちなみにアルトホルンという名前なら知っているよという方もいらっしゃるかと思いますがブラスバンド界ではテナーホーンと呼びます。そもそもブラスバンドとは、吹奏楽のことではなくブラス(真鍮)を使った金管バンドのことを指します。そのブラスバンドはイギリス発祥のため、ブリティッシュブラスとかブリティッシュスタイルと呼ばれています。そのイギリスでの呼び名(正式名称)がテナーホーンなので、ブラスバンド界ではテナーホーンと呼ぶのですがYAMAHAの商品名がアルトホルンであることから、上を向いているホルンは全部アルトホルンということになったのかなと思います。日本ではまずブラスバンドと言えば吹奏楽みたいな認識が広がっていますが吹奏楽には木管楽器がいますから、ブラスバンドではちょっと残念です。木管楽器も仲間に入れてあげて、ぜひウィンドバンドと呼んであげてください。というわけで、ホルンとアルトホルン(テナーホーン)どちらも担当できますので、ぜひお声がけください。こちらは宇都宮のホルン教室という名前ですが・ホルン教室・アルトホルン教室(テナーホーン教室)・トランペット教室・コルネット教室 開講しております。また、4月から管楽器さんのためのソルフェージュクラスができました。個人レッスンのほかにグループレッスン、アンサンブルレッスン、学校への出張レッスンもまだ空きがございます。今年から新しい習い事を始めてちょっとだけ人生変えてみませんか?