宇都宮のホルン教室 講師の菊池美香です。
さて、本日はこんなタイトルでのお話です。
ホルン吹きの方は世界中にたくさんいらっしゃいます。
それも、初心者さんから上級者さんまで、様々なステージの方が
いらっしゃいますね。
そのステージに合わせて、易しいものから難しいものまで、
色々な教本があります。
学校の部活でホルンを担当することになったという子は結構
いて、私もその1人でした。
何十年も前のことでうろ覚えですが、
たしか中学1年生のときはFシングル、中学2年生になると
B♭シングル、中学3年生は1番偉くてフルダブルを使えるように
なったのです。
私は教員ではなく、学校関係はよく分からないのですが、
なんとなく体感としてはFシングルとフルダブルを使っている
学校が多いのかな?という印象です。
あとは意外と自分の楽器を買ったという子も多くて驚いたり
します。
みなさんご存知のように、ホルンはF管です。
F Hornとか書いてありますよね。
記譜のドの音がFです。
余談ですが、私は相対音感の持ち主です。
大学入試の聴音で、完全4度上で取ったことに途中で気付き、
もう直している時間がない!と苦し紛れに五線の左上に
inFと書いたら〇だったことがありました。
聴音の先生、ありがとうございました。笑
話が逸れました。
学校で吹奏楽部に入部し、よく分からないからと習いに
来てくれる子には、普段使っている楽器と楽譜があれば
持ってきてくださいとお願いしています。
すると、だいたいB♭から始まるスケールやリップスラーの楽譜を
持ってきてくれます。
きっと部員みんなで基礎合奏するときに使うんですね。
B♭シングルを使っている子には〇、フルダブルを使っている子は
△にしていますが、Fシングルを使っている子には新しい楽譜を
さしあげたりしています。
ここで冒頭の話題に戻ります。
世の中にはたくさんの素晴らしい教本があります。
解説が多く、意味を理解しながら練習できる本や、細かい
パッセージで真っ黒な本など。
その辺の本屋さんで気軽に買えると良いのですが、だいたい
楽器屋さんか、ネットですよね。
現物を見れば白玉の音符が多いか、細かくてわちゃわちゃして
見るからに難しそうか、くらいは分かるかもしれないけれど、
始めたばかりの初心者さんではどれが良いのか判断もつかない...
と思います。
私が中学3年生のときです。
父が気まぐれで入った楽器屋さんで、店員さんに勧められて
ワケも分からず買ってきちゃったリヒャルト・シュトラウスの
コンチェルトのように、今のステージに合っているかどうかの
判断て、自分では分からないですよね。
だからその道のプロに聞いてみるという選択肢があると良いなと
思います。
「クラシックは敷居が高い」と思っている方もまだたくさん
いらっしゃるかもしれないけれど、ピアノを習ったことの
ある方って結構多いですよね。
小学校でも吹奏楽部や金管バンド部がありますし、
ジュニアオーケストラとかもありますね。
「クラシックは身近なもの」という感覚がもっと広がればいいな
と思います。
私も参考にさせていただいている大先輩がたくさんいまして、
中にはお会いしたことはないけれどブログを読んだり、
YouTubeを観たりして勉強させていただいている方もいます。
今回は、ホルンを始めたばかりの方へ
見た目は簡単、やってみると意外と難しい
ただ伸ばすだけのロングトーンよりもやりがいのある(?)
リップスラーの譜面を書いてみました。
目安としては、始めたばかりのホルン1年生の方に取り組んで
いただきたいと思います。
ぺろっとできちゃう方は、次のステージへ行きましょう。
この譜面はFシングルを使っている子と、フルダブルを使って
いる子(F管を使用)にどうぞ。